◎
会議時間の延長
4
◯議長(
橋本康容君) あらかじめ
会議時間を延長しておきます。
───────── ◇ ─────────
◎
会期の
決定
5
◯議長(
橋本康容君)
日程第1、
会期の
決定を議題といたします。
お諮りいたします。
今期定例会は、本日から9月21日までの16日間といたしたいと思います。これに御
異議ございませんか。
〔「
異議なし」と言う人あり〕
6
◯議長(
橋本康容君) 御
異議なしと認めます。
よって、
会期は16日間と
決定いたしました。
───────── ◇ ─────────
◎
市長提出議案第69
号~議案第92号の
上程、
説明
7
◯議長(
橋本康容君)
日程第2、
市長提出議案第69号
平成19年度
小松市
一般会計補正予算外23件を一括して議題といたします。
市長から
提案理由の
説明を求めます。
市長、
西村徹君。
〔
市長 西村 徹君登壇〕
8
◯市長(
西村 徹君) おはようございます。
平成19年第5回
市議会定例会の
開会に当たり、提出いたしました
議案の
概要と所信の一端を申し上げます。
初めに、去る7月16日に発生いたしました新潟県
中越沖地震につきましては、新潟県柏崎市を
中心に震度6強を記録し、1,900名を超える
死傷者のほか、数万棟に及ぶ
建物被害、電気、ガス、
水道等のライフラインの損壊、
JR信越本線や
北陸自動車道の一部遮断など、各
分野で甚大な被害が発生いたしました。
このような事態に対応して、
本市では、当日直ちに
給水車1台、職員3名を現地に派遣するとともに、これまでに
被災建築物応急判定業務、
下水道施設被害調査業務などに延べ12日間、50名の職員を派遣し、
復旧支援活動に努めたところであります。
平成16年10月の
中越地震に続く被災となった現地の一日も早い復旧、復興を願うとともに、改めて我が国においては、いつ、どこで大地震が発生してもおかしくない
状況にあることを痛感させられたところであります。
今後とも
危機管理に万全を期すとともに、
建築物の
耐震改修促進など災害に強い
まちづくりの
推進に努めてまいりたいと思っております。
さて、8月の
月例経済報告によりますと、
企業部門の好調さが持続し、これが
家計部門へ波及し、
国内民間需要に支えられた
景気回復が続くと見込まれております。
本市におきましても、
基幹産業である
建設機械製造業を
中心に非常に好調な
業績見通しや
設備投資の拡大が伝えられているところであります。
今後、米国における低所得者向け住宅ローン問題に端を発した世界的な株安や急激な円高など、不安定な
金融市場の動向や
原油価格情勢が
経済に与える影響に留意する必要がありますが、現在の
景気回復基調が息長く続くことを願うものであります。
一方、6月19日には、
経済財政運営と
構造改革に関する
基本方針2007、いわゆる骨太の方針2007が
閣議決定されました。
成長力の強化、21
世紀型行財政システムの構築、持続的で安心できる
社会の実現を3つの柱として
改革の
方向性が定められており、
人口減少下においても
経済成長を持続させ、生活の質を高めていくことなどが主な目標とされております。
このうち、
行財政については、
民間と異なり競争にさらされていないことから、最も
経済社会の
環境変化に立ちおくれている
分野であるとして
税制改革や
公務員制度の
改革などさまざまな
分野において
抜本的改革を進め、
人口減少や
グローバル化に対応した21
世紀型行財政システムを構築するとされております。
現在の
地方財政は、
バブル経済崩壊後、国の
総合経済対策による数次にわたる
公共事業の追加や減税の
実施等により
借入金残高が累積していることや
社会保障関係経費の増加が避けられないことなどから、構造的に極めて厳しい
状況にあります。
また、
平成16年度から3年間にわたって
実施された
三位一体改革では、
国庫補助、
負担金の
削減額4.7兆円に対して、
税源移譲は3兆円にとどまったことに加え、5兆円にも達する
地方交付税が削減されたことにより、さらに厳しさを増してきているのが現状であります。
今回の
基本方針では、
地方が主役の
国づくりを目指すために、再度、
国庫補助負担金、
地方交付税、
税源配分の一体的な
改革を進め、あわせて
地方間の税源の偏在を是正する方策を検討するとされております。
このような
状況の中、現在、
ふるさと納税を初めとして、
地方をめぐる議論が活発になされているところであります。今後、この4月に新設された
地方分権改革推進委員会を
中心にして、第2期
分権改革におけるさまざまな議論が展開されるものと思っているところであります。
いずれにいたしましても、今回の
地方分権改革においては、
三位一体改革のように国の
財政再建を優先させ、
地方にさらなる
負担を強いるものではなく、国と
地方の
役割分担に応じた適正な
財源配分がなされ、
地方に活力が生まれる
改革であることを願うものであります。
今後、
平成20年度の
予算編成時期を控えて、
地方の実態に即した
改革が
実施されますよう、重大な関心を持って注視してまいりたいと思っております。
それでは、
平成19年度も半ばに差しかかり、現在までの市政の
執行状況について御
報告いたします。
初めに、
南加賀急病センターについてであります。
本年1月に
小松市及び
能美市で構成される
小松能美広域事務組合により開設された
急病センターについては、4月より365日
診療体制に切りかえ、さらなる
充実が図られたところであります。
現在、日曜、祝日はもとより、平日夜間においても小児科を
中心に多くの方々が受診されており、
小松市のみならず
南加賀地域全体の休日夜間における
初期救急医療を担う
拠点施設として、ますますその
役割が高まってきていると認識しております。
これまで
センター運営について未加入でありました
加賀市、川北町に対しまして、受け入れの門戸を開きながら、
地域別受診者数などの
情報提供を行ってまいりましたが、このほど正式に参加の意向が表明されるに至りまして、大変喜ばしく、また心強く思っているところであります。
これにより、
南加賀3市1町の足並みがそろうことになりましたので、
関係団体との
協議の結果、この11月より
南加賀広域圏事務組合の運営に切りかえることといたすものであります。
本
議会において、
小松能美広域事務組合の解散など3件の
関連議案と
所要の
補正予算案を提出いたしておりますので、よろしくお願いをいたします。
次に、
中心市街地活性化の
取り組みについてであります。
6月19日には、
駅周辺における
にぎわい創出の一環として、
JR小松駅
高架下の
市民交流プラザ内に
健康交流施設をオープンいたしました。
延べ床面積約160平方メートルのスペースに
脳年齢や
体脂肪の
測定器、
マッサージチェアなどを備えつけておりますので、
市民の
健康保持や
リラクゼーション施設として、あるいは体操やダンスの練習の場として、大いに利用されますことを願っております。
また、
まちづくり三法の改正に伴い、新たに策定する
小松市
中心市街地活性化基本計画につきましては、去る6月21日に第1回
策定委員会を開催するとともに、
商工会議所が
中心となって設置いたしております
小松市
中心市街地活性化協議会と
基本計画の素案について
協議を進めているところであります。
基本計画策定に当たっては、
商業振興のみならず、
都市計画や福祉などさまざまな
分野との連携、
調整が必要でありますので、今後とも
関係団体との
協議を進めながら、年内には
基本計画を策定し、国への申請を行う
予定であります。
いずれにいたしましても、
都市機能が集積し、
まちの顔であります
中心市街地を
活性化することは、
本市の重要な
政策課題の一つであります。
定住促進や
交流促進などさまざまな
観点から検討を行いながら、
基本計画を策定し、積極的な
事業推進に努めてまいりたいと考えております。
しかしながら、
中心市街地の
活性化は
行政活動だけでは到底実現することはできません。今後とも、
都市基盤整備など行政が主体的に関与する
分野と
商業活動など
民間の主体的、積極的な
事業展開意欲が不可欠な
分野との
役割分担を明確にしながら、
官民協働の
まちづくりを行い、都市の魅力を高めていくことが求められていると思っております。
一方、
在日米軍再編に伴って交付されます
再編交付金等を定めた
駐留軍等の
再編の円滑な
実施に関する
特別措置法については、去る8月15日の
閣議決定を経て、8月29日に施行されたところであります。
本
特別措置法については、
米軍再編に伴う訓練の
実施など新たな
負担が生ずる
地域に対して
再編交付金を交付することで、
住民生活の
利便性の向上や産業の
振興等を図ろうとするものであり、今後、
対象防衛施設の指定、
対象市町村の指定を経て、
再編交付金の
交付額が
決定されるものと伺っております。
現在、国において
交付決定に向け
調整中とのことであり、やむを得ず本
議会での
予算計上を見送っているところであります。
交付額が
決定され次第、
補正予算において対応させていただきたいと考えておりますので、よろしくお願い申し上げます。
それでは、今
議会に提出いたしました
議案の
概要について御
説明申し上げます。
提出いたしました
議案は、
予算案3件、
条例案7件、その他の
議案14件、
合計24件であります。
初めに、
補正予算案の
概要についてであります。
今回の
補正予算案は、国、
県補助内示の
決定に伴う
予算調整を初め、
道路など
生活関連基盤整備、
学校教育環境の
充実などを
中心に計上いたしております。
補正額は、
一般会計7億3,407万円、
特別会計6,877万1,000円、
合計8億284万1,000円となっております。この結果、
補正後の
予算累計額は、
一般会計で417億76万1,000円、全
会計の
合計では1,009億7,544万5,000円となります。
それでは、
補正予算案に計上いたしました主な施策の
概要について、御
説明申し上げます。
第1に、「魅力あふれる
まちをめざして」であります。
粟津温泉再生事業については、
地区内道路の
整備、
都市緑地等の
環境整備、地元が
実施主体となる新総湯等の
整備に対する
支援について一体的に
推進しているところであります。このうち新総湯につきましては、既に
建設予定地の
建物解体工事が終了し、現在、地元において
実施設計を進めているところであります。当初
計画では、
平成20年度
建設着工予定でありましたが、
早期完成を目指し今年度に
建設の
前倒しを行うため、その
所要額に対しまして応分の
助成を行うものであります。
一方、10月5日より、
社団法人日本プロゴルフ協会及び、
株式会社コマツが主催する
コマツオープン2007
シニアツアーが
小松カントリークラブで開催される
予定となっております。国内外より多数の集客が期待されますこの機会をとらえて、
小松の観光、物産をPRして誘客
促進を図ろうとするものであり、
所要額を計上いたしております。
第2に、「住みよい
まちをめざして」であります。
7月9日には、市内16店舗の
事業者、こまつ
環境パートナーシップごみダイエットプロジェクト、
小松市との間で、
レジ袋削減推進に向けた
取り組みに関する協定を締結いたしました。三者が協働して
レジ袋削減を
推進しようとするものであり、その
促進事業として10月の第1週を
ノーレジ袋ウィークと位置づけ、
マイバック持参運動の
啓発活動を行うことといたしました。また、11月11日には、こまつドームにおいて「
ストップ地球温暖化」をテーマにこまつ
環境エコプロジェクト2007を開催いたします。
一方、
本市の
循環型社会形成に向けての
拠点機能を担う
リサイクルセンターにつきましては、
平成20年4月の
運用開始に向け、
センター内で使用する
ホイールローダーなど3台の車両を今年度内に購入する必要が生じましたので、
所要の
予算調整を行うものであります。
消防関係では、県、
財団法人日本消防協会等の
助成を得て、
消防団員等の
装備品及び
女性消防隊活動用資機材の
充実を図ってまいります。また、
西尾地区第17分団の
機械器具置き場につきまして、
老朽化が著しく、加えて国道416
号バイパス建設に伴う迅速な
出動体制を確保するため、
平成20年度の
移転新築に向けて
移転予定地の
敷地造成工事を進めてまいります。
第3に、「いきいきと輝く
まちをめざして」であります。
学校施設の
耐震化は、
地震発生時における
児童生徒の
安全確保とともに
地域住民の
応急避難場所としての
役割を担うという
観点から、極めて重要な課題であります。
本市では、
建築物の
耐震改修の
促進に関する法律の一部改正を受けまして、昨年度、対象となる全ての
学校施設について
耐震化優先度調査を
実施したところであり、
緊急度の高い
施設から
計画的に
耐震診断を行うため、
所要額を追加するものであります。
また、
丸内中学校校舎改築事業につきましては、
国庫補助内示の
決定に合わせて、
特別教室棟建設工事に係る
平成20年度
予定事業の
前倒しを行っております。
一方、空と
こども絵本館については、7月15日に
開館1周年を迎えたところであります。
開館以来、趣のある外観や
子供たちへの細やかな
配慮等が非常に好評であり、
市内外から多くの皆様が来館され、大変喜ばしく思っております。
このほど、
開館1周年
記念事業においても、御講演をいただいた東京都在住の
児童文学者松居直氏より、空と
こども絵本館の
充実にと、御本人の貴重な蔵書や絵画、ポスターなど5,000点余りが寄贈されることになりました。
また、日の
出町サンルート倶楽部21より、同じく空と
こども絵本館の
備品充実にと、稚
松少年野球クラブからは、
スポーツ振興にと御寄付をいただいておりますので、それぞれの御意志に従って有効に活用しようとするものであります。
そのほかにも、温かいお志を多数いただいております。
皆様方の御厚志に対しまして、改めて厚くお礼を申し上げます。
第4に、「やさしさあふれる
まちをめざして」であります。
地域における
公的介護施設の
整備について、
国交付金の
補助内示を得ましたので、松陽・
御幸圏域及び
南部圏域における小規模多
機能型居宅介護拠点2カ所、平面町で
計画されている
地域交流認知症サポートセンターの
施設整備に対しまして、応分の
助成を行ってまいります。
一方、
知的障害者通所更生施設のうららが使用している
芦城小学校敷地内の
市所有建築物につきましては、
老朽化が著しいため、
芦城小学校改築工事にあわせて解体しようとするものであります。
母親の
育児支援関連では、これまで
出生児のうち第1子に対して
実施してきた
助産師による
家庭訪問について、さらなる
充実を図るため、この9月より第2子以降を含む全
出生児に拡大しようとするものであり、
所要の
追加計上をいたしております。
第5に、「ひらけゆく
まちをめざして」であります。
生活関連道路等の
整備につきましては、
町内道路改良舗装事業費補助金を初め、
道路整備、
道路舗装の各
事業費をそれぞれ増額し、各
地域からの御要望におこたえできるよう、できる限りの配慮をいたしました。また、
沖白江線を初めとする
幹線道路につきましては、
国庫補助内示の
決定に合わせて
事業費を追加し、一層の
事業の進捗を図るとともに、
路線ごとの
予算調整を行っております。
また、
景観条例重点地区であります材木町において、新築、
改築など
補助要綱に基づく
建築物の
外観修景事業が当初
見込みを上回る
状況となりましたので、
所要額を追加いたしております。
第6に、「のびゆく
まちをめざして」であります。
林業関係について、県単
林道整備事業の
追加補助内示がありましたので、
林道水谷線の
早期完成を目指し
事業の進捗を図るとともに、
林道赤倉線ほか2線の
路肩復旧工事を行います。
次に、
市税等の
納付方法の見直しについてであります。
市税等の
納税組合での納付については、
個人情報保護などの
観点から
平成20年3月をもって終了し、
口座振替への切りかえを
推進していく
予定であります。このことは、さきの6月
議会や
町内会連合会を初め
関係団体の
皆様方との
協議の場を通じて、
議員各位並びに
市民の
皆様方に御理解を求めてきたところでもあります。
収納率の維持、向上のために、
納税組合で納付されている方々の
口座振替への切りかえをスムーズに進めることが極めて重要であると考えております。
そのため、10月、11月を
口座振替推進取り組み月間として、
町内会長を初め
納税組合の
皆様方の御協力を得ながら
口座振替を
促進しようとするものであり、その
所要額を計上いたしております。
以上が
補正予算案の主な施策の
概要であります。
なお、今年度の
普通交付税の
交付額が先ごろ
決定し、残念ながら当初
予算計上額を2億7,700万円余下回ることとなりました。これは、
税源移譲に伴う
個人市民税の
普通交付税算定額が
本市の実態に比べて大きく見積もられたことが主な要因でありますが、最終的には
普通交付税減収分については
法人市民税を
中心にした
市税の
増収分で補てんできる
見込みであります。
この
普通交付税の
予算整理も含めて、今回の
補正予算案の財源といたしまして、国、
県支出金、市債などの
特定財源のほか、
市税4億円、前年度繰越金1,921万3,000円などを充当いたしております。
なお、
条例案といたしましては、
小松市
企業立地及び
中小企業構造の
高度化の
促進に関する
条例についてなど7件、その他の
議案といたしましては、
工事請負契約について、
平成18年度
小松市
歳入歳出決算の認定についてなど14件を提出いたしております。
このうち、
小松市
企業立地及び
中小企業構造の
高度化の
促進に関する
条例については、
助成限度額をこれまでの2億円から10億円に引き上げ、県の
助成額と合わせて最大35億円とすることが主な内容とするものであります。
雇用創出による
定住化の
促進、より足腰の強い
経済基盤の確立など、
市勢発展に対して
波及効果の大きい
企業誘致をさらに積極的に
推進しようとするものであります。
一方、
平成18年度
一般会計決算につきましては、好調な
企業業績を反映した
法人市民税の増収などにより、
市税全体で162億3,600万円余、前年度に対し11億円近くの増収を確保することができました。しかしながら、
臨時財政対策債を含めた
実質交付税は、前年度より6億3,000万円余の
減収、
三位一体改革が始まる前の
平成15年度決算に対しましては20億2,000万円余の
減収となっており、非常に苦しい
財政運営を迫られることとなりました。こうした中、その他の
収入確保と効率的な
予算執行に努め、5億1,000万円余の
黒字決算となりました。
その他の
条例案につきましては、本日からの
日程に従い、
担当部課長より御
説明申し上げますので、私からの
説明は省略させていただきます。
以上で
説明を終わりますが、何とぞ慎重御審議の上、全
議案について御承認賜りますようお願い申し上げます。
以上でございます。
───────── ◇ ─────────
◎
次会日程報告
9
◯議長(
橋本康容君) 以上で、本日の
議事日程は終了いたしました。